メディカルアロマ、とは医療現場で補完療法として活用されるアロマセラピーのことです。

アロマセラピーの本場、イギリスでは実際どのように導入されているのでしょうか。

まず手術前のアロマセラピーです。手術の種類に関係なく、手術のある日の朝、アロマセラピーを行うことで手術からの回復する力を上げてくれます。手術に対する緊張も和らげてくれることも。

ICUでも活用されています。緊張感が常にあるICUでアロマ?と思うかもしれません。しかし少しの間でもアロマセラピーを行うことで心拍や血圧が正常値に近くなったり、酸素飽和度が上昇することが実際あります。

痛みの緩和や苦痛を伴う治療にもアロマは活躍します。患者の気持ち全てを苦痛で埋め尽くすのではなく、アロマセラピーを行うことで少しでも気持ちを落ち着ける部分を作ることができるかもしれないのです。

小児科においてはアロマセラピストが常駐している病院もあります。
入院している子どもたちにとってメンタルケアも重要という認識があり、入院中に子供の明るさや無邪気さを奪わないようにすることが発達へ影響を与えることがわかっているためです。

では日本ではメディカルアロマはどう活用されているのでしょうか。
まずは産科領域です。薬を使うのをためらう分野だからこそアロマは喜ばれます。出産に臨む産婦の緊張を少しでも和らげるため、ストレスが溜まりやすくさらに体がむくみやすい妊婦のためのアロマトリートメントも喜ばれます。

介護の場面や訪問看護の場面でもメンタルケア効果やタッチセラピーまた運動機能の改善を目指したトリートメントやレクにも用いられています。